出会い南北問題
南北問題とは、先進国地域の多い北半球と、途上国地域の多い南半球の間で発生している「経済的格差」、およびそれにより引き起こされる様々な問題の総称である。
その原因の一つとしてモノカルチャー的経済という、途上国の経済が特定の一次産品に依存し過ぎている状況があることが指摘されている。
また、1980年以降、途上国が抱える最大の問題として累積債務問題が挙げられている。

第一次オイルショックは、南北問題に苦しむ途上国に、「資源」が先進国に対する武器になることを教えるものであった。
そのことを資源ナショナリズムという。この考えに基づき、先進国が途上国内で採掘している天然資源を取り返した途上国は、先進国に対して途上国の経済的自立に配慮した新しい国際経済秩序であるNIEOの樹立を宣言した。

ODA(政府開発援助)とは、先進国が途上国に対してグラントエレメントという指標で25%以上の供与条件で資金や技術援助を行うものである。
一方アンタイド率とは、援助に必要な物資の調達国が援助国ではあに割合のことである。

日本のODAの特徴の1つに、二国間援助が中心であるということがあげられる。
また、援助の対象地域の中心は、アジアである。
日本の高度経済成長により、アメリカ市場に日本製品が進出するようになると、日米間において貿易摩擦が起きるようになった。
これを解決するために、1980年代には日米構造協議が、1990年代には日米包括経済協議が行われたが、依然として、自由化の問題などが残されている。

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